考察・紹介

赤塚植物園(板橋区)

冨田鋼一郎

赤塚植物園(板橋区)

今、江戸時代に描いた草花図について書き下ろしに取り組んでいる。思いがけずに大風呂敷を広げることになってしまった。ああでもない、こうでもないと思案にくれたので、植物園へ季節の便りを探しに行った。

トキワイカリソウ、福寿草、ラッパスイセン、枝垂梅などが収穫。蕭条とした中にも確かに生命が息づいている。

トキワイカリソウの葉をしげしげと眺めた。葉脈の並びかたは複雑、一つとして同じ形でない。人の指紋と同じメカニズムなのか。生命の神秘がここにもある。

久しぶりの福寿草に再会。

ラッパスイセンの黄色が目に染みる。いったい誰がこんな形を思い付いたのだろう。

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冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
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